はじめまして
海賊。それはいつの時代も人の心を踊らせ、冒険心をくすぐるものです
世界的人気作である某カリブの海賊や、某麦わら海賊団がそれを証明しています
今回見たのはそんな海賊もの
冒険とロマンを求めて、大海原を行く若者がいた
海賊の汚名を誇りとして名乗る豪快な本作
その名は……!
「トレジャー・オブ・スネークアイランド」
ちなみに監督で主演(!?)のブレット・ケリーは「ジュラシック・シャーク」を担当したことで一部で有名
〈あらすじ〉
自慢の船に乗り仲間達と自由奔放に世界を飛び回るキャプテン・カッター
辿り着いた港町で宝の地図を盗み追われる男と出会う
男が盗んだのはカッターの宿敵キリアンの所有していた"スネークアイランド"と呼ばれる島にある伝説の宝の地図だった
幸運にも欲していた地図を手に入れる事になったカッターはその"スネークアイランド"へと向かう事にする
島は巨大ヘビの住処となっており、誰もが足を踏み入れる事の出来ない危険な島になっていた
……(パッケージ裏より引用)
はい。まぁ内容はあらすじ通りと言えばあらすじ通りな内容でした
真ん中がキャプテン・カッター
海賊船のCGとの繋ぎが甘く、周囲にバリアのようなものを張っているように見える
某カリブの海賊映画を意識していることが画面から伝わりまくってくる本作
「パイレーツオブカリビアンを見た中学生が妄想した『俺が海賊だったらな〜』って黒歴史を映画にした」
って感じです
主人公のカッターが提督の娘(メインヒロイン)とイチャついてるところから始まり、自称最高の船を操るカッターがライバルの海賊を出しぬき宝を手に入れてめでたしめでたし
これを監督が主人公やってるから見るのが辛い
提督はカツラ丸出しだしBGMはカリブっぽいしというかこの流れ第1作のカリブと似通ってるし……
島に巣食う怪物ヘビ。素人目に分かるレベルでCGがヘッポコ
こういうモンスターを売りにした映画だと「他はどうでもいいからモンスターが良かった」なら良かったりするんですけどね
そのモンスターである巨大ヘビの扱いがぞんざい
なんですよ
まず出番が少ない
登場が物語中盤以降と遅めなうえに登場回数も5回くらいです
1回1回の登場も10秒未満なのでトータルで1分画面に映ったか怪しいレベル
そして最後までほったらかし
島に巣食う怪物を退治するわけでもなく、仲間が襲われても仇を取るわけでもない
出てきたら追っ払うくらいなんですね
タイトルにもなっているヘビの扱いがそれかい!って叫びたくなります
そして結局最後にはヘビを倒すわけでもなく島から脱出してエンディングです
マジかよ……
海賊映画でありながらフルCGの海賊船
内部もフルCG。役者が立体的に見える
海賊映画らしく(?)アクションシーンもたくさんあるんですが、全体的にモッタモタ
本物の剣使ってんのかと思うくらい慎重に剣戟やります
ヘビ追い払うのには銃使うのに、アクションシーンでタラタラ剣を振り回す海賊達が見れます
さらに本作のボスであるライバルの海賊キリアンとはマトモに戦闘しません。なんやねん
島に乗り込む主人公一団
「何が足元にいる!」と騒ぐが中々水から出ようとはしない
総評として
「ストーリー自体は普通なはずだが全ての要素のクオリティが低すぎる」
と感じました
言及してないけどカメラワークとか酷いです
スタッフロールも2回流す意味がよく分からないしね……
70分くらいの短い映画なんで、気楽に見られるのが唯一の褒めどころでしょうか
(終)