ぴにゃシネマ跡地

映画の感想やネタバレを綴るブログ

ビラボン

はじめまして

 

世の中には様々な伝説や神話があり、そこには様々な動物や怪物、神獣と呼ばれる生き物が登場します

有名なものでは空を飛び火を噴くドラゴンや天馬ペガサス、美しい角の生えたユニコーン

以前僕が紹介したキョンシーやヴァンパイアもこれらに属する存在と呼べるかもしれません

 

今回僕が見た映画はそんな存在の中でも特別有名な存在をモチーフにしたものと言えるでしょう

皆さんも一度は名前を聞いたり、伝承を読んだりしたことがあるのではないでしょうか?

 

 

今回見た映画はコチラ

 

「ビラボン」

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ちなみにパッケージに映っている怪物は「ビラボン」ではない

 

〈あらすじ〉

 アボリジニ(オーストラリアの原住民)に土地を返すよう、亡くなった祖父から手紙を受け取ったニックとトリスタンの兄弟

その土地に住む弟トリスタンは、不動産業者から土地を高く買うと持ちかけられ悩んでいるところだった

兄ニックはトリスタンに任せると告げるが、トリスタンは決めかねる

しかし実はその土地にはある秘密があり……

 

こんな感じです

 

これだけ聞くと

「ああ、その土地にいる怪物ビラボンと戦うモンスター映画なんだな」

って思いますよね?

僕もパッケージを見てそんな内容なんだろうな、って思って借りて見ました

 

全然怪物が出てきません

 

今作本編が113分という中々のボリュームなのですが、80分くらいは怪物が登場しません

「ビラボン」という単語も中々出てきません

(「ビラボン」はアボリジニの言葉で「湖」みたいな意味であることが終盤に分かる)

怪物の名前バニヤップも終盤に分かりますが、なんなら名前を覚えなくてもいいです

 

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奥にいるのがニック、シャベルを持っているのがトリスタン

序盤に出たこのシーンは中々期待が出来る導入だった

 

ではこの作品、怪物が本格的に登場するまで何をするのかというと

「兄弟喧嘩」「痴話喧嘩」です

 

まず話のはじめにニックが祖父の遺言を聞くために7年ぶりにトリスタンのもとを訪ねます

(家庭の事情で色々あった。だから弟であるトリスタンが祖父の土地に住んでいる)

 

トリスタンは地元の悪友に支えられ、ドラッグの売買などで生活しており、ニックはそれを快く思っていないが故郷から離れて生きていた引け目から強く言えない

 

地元の友人も何も言わずに去っていったニックを良く思っておらず、元カノなどもニックを気にしてはいるが仲間の手前強く出られない

 

そして悪友のリーダー格であるBJは女癖が悪く、友人の彼女にも手を出したりそれが原因で彼女や友人に怒られたりするのです

 

これを80分やります

 

いや、厳密には不動産業者の怪しい行動を調べたり湖(ビラボン)で不気味な声を聞いたり仲間の女が行方不明になったのを探したりするんだけど、いかんせんバニヤップの登場が遅いので絵面が非常に地味

 

実は1回見ると本作は「モンスター映画じゃなくて実質ヒューマン映画なんだな」って分かるんですけど

モンスター映画だと思って見る1回目は非常にダレます

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バニヤップに洗脳された友人の女性

水着の女性がウロつくのは本作の見どころの1つ

 

まぁモンスター映画に(襲われる役となる)登場人物が出ることはよくある事なんで構わないんですが

 

上記の人物に加えて

バニヤップを軍事利用しようと企む不動産業者と主人公兄弟の父サムが絡んでくるんですよ

 

今作の怪物バニヤップは昔に湖に封印されたもので、主人公の祖父はその存在に気付いたから土地をアボリジニに返すよう言っているんですが

父サムと不動産業者はバニヤップを捕らえようと祖父を始末し、ニックとトリスタンを利用しようとします

(ちなみに不動産業者が実は軍関係者、みたいな説明はなく何故そこまでバニヤップを生物兵器にすることにこだわっていたかは謎)

 

バニヤップを捕らえようと完全武装するもやられてしまう一同

 

人を人とも思わぬサムの企み

 

そしてニックとサムの対決

 

なんで前半で80分無駄にしたんだよって突っ込みたくなるくらい要素が増えるんですね

 

サムとの確執(ニックが家を出ることになった原因)とかバニヤップを狙う第三勢力みたいな要素を増やしたはいいけど綺麗にまとめられていない印象です

 

この辺りをバッサリ切ってバニヤップの出番を増やして90分くらいにすれば

すっきりまとまった映画になったんじゃないかなー、と思います

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本作のもう1人の主役バニヤップ

パッケージだと巨大に見えるが実際は5〜6メートルくらいだと思われる

たまに喋る

 

ただ本作

バニヤップのCGやカメラワーク、恐怖を演出するための序盤の導入などはかなり良いものでした

 

犬のマックスが突然湖に向かって吠えたり誰もいないはずの館の窓が開いていたり、かなり「それっぽい」演出を見せてくれたり

また不動産業者の一味もバニヤップという怪物の強さをアピールするためと考えれば、スマートに見せることが出来たとは言い難いが必要な要素であるとは言えます

(実際一味を除くと登場人物が少ないのでバニヤップの脅威を見せつけるために出たんだと考えられる)

 

本編の内容もそれ自体はオーソドックスなモンスター映画をなぞっており、ストーリーそのものにケチをつける部分は無かったです

 

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笛を吹いてバニヤップと戦う爺さん

本作1番の見どころ

 

 

総評すると

「つまらない映画ではないがもっと良い見せ方があったのではないか」

という感じですね

ラストシーンは正直……といったところだが、新しい旅立ちを表していると捉えられなくもないです

良くも悪くもパッケージのインパクトに引きずられてしまった作品でした