はじめまして
今回見た映画はサメ映画界の「魔界の番犬」であるコチラ
『トリプルヘッド・ジョーズ』
うむ。パッケージから感じる妖気
ただものではない
あらすじ
3つ頭を抱えた巨大サメが迫り来るモンスターパニック。
海洋生物学を専攻するマギーは、水深800mに位置する研究所に入所する。
ところが到着早々、3つの頭を持つ巨大サメが施設に体当たりをし始める。
即座に緊急避難命令が出されるが……
さて、あらすじを読む限り至ってオーソドックスなサメ映画みたいですね
果たしてどんなトンデモ要素があるのか
………………普通じゃん!
普通に見れるタイプの映画じゃん!
はい。普通でした。(僕的にね)
ざっくり言うと
主人公のマギーが研究所に行ったら元彼と遭遇して、所内案内されてる最中にトリプルヘッドジョーズ(THJ)が近くに現れて、様子を見に行ったら所内の人間が襲われたんで逃げ出して、釣りしてたおっちゃん達に助けて貰ったりしながら多くの犠牲を出しつつも頭同士で共食いをさせ(!?)THJを退治する、という
まぁ無難なモンスター映画でした
頭が三つある必要は感じなかったけどな!!
強いて言うなら「ゴミによる海水の汚染から生まれたモンスターであること」「倒すために頭同士で共食いさせること」を強調するためのファクターだったのかもしれません
この映画で良かった点は
・サメがキチンと映り、出番が多い
・随所に意外な展開を仕込んでくる
・カメラの見せ方が良く、危険なシーンでそれなりに緊迫感がある
などでしょうか
「サメがキチンと映る」ことを評価することに違和感を覚える方もいるかもしれませんが中々無いんだよ、サメがキチンと映るサメ映画……(遠い目)
とにかくモンスターはTHJしかいないのでずっと出てきます。不要になっても中々処理できず画面でぼっ立ちになりがちな餌役()も三つの頭でバクバク処理してくれます
CGなども素人目には充分キレイに見えました
(あれ、3つの頭は案外必要な要素なのか…?)
意外な展開、というのはラストの「頭同士を共食いさせてTHJを退治する」といったものから
冒頭のシーンで「あぁ、コイツが食われてサメの紹介なのね」の場面で全然違う人間が食われたり
「サメを倒した!」の場面から蘇って人間襲い始めたり、と予想外の事が起きて飽きずに見ることができました
逆にダメな点は何か、というと
・キャラクターの個性が薄い
・話が大きく盛り上がる部分がない
・設定が活かしきれていない
などでしょうか
いや、知ってるんですよ
「話なんかどうでもいい!サメがヒャッハーして人を襲えばいいんじゃーい!」みたいな映画でキャラが薄いだの盛り上がりがないだのは野暮天だって
でも今作一番印象に残って活躍してるの主人公でも元彼でもなく「近くの船で釣りしてたおっちゃん達」なんだもん
おっちゃん達は「頭が三つある巨大なサメに襲われた!助けてくれ!」っていう
「コイツらシャブキメてるな」と思われても仕方ないSOSを信じて助けに来てくれるイケメンなんですよ
個人的に一番盛り上がるのもおっちゃん達のくだりだしね
設定もTHJの三つ頭もそうだけど主人公達も舞台設定のためだけというか基本何もしない元彼必要だったのかというか……
総評すると
「無難に小さくまとまった映画」という感じでした
もっと面白い映画もあるけど別段つまらないわけではない…という感じです
THJは終始暴れているのでサメ映画に興味がある方は見てもいいかもね!
(終)